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2011年4月のちょっとひといきです。

<ちょっとひといきの目次>

2011年4月30日(土) しっぽ
 みなさま、こんにちは。

 梅田で人の多いところを歩いていると、近くの人の会話が耳に入ってくることがあります。 例えば、こんな。

 「やっぱり、結晶やわ。絶対に結晶が大事や。」
 「結晶まで進まないことには、話にならないし。」

 きれいで大きな結晶を作るのは、実験で構造を調べたりするときにはとても重要なことです。 だから私は、ああ、結晶でたいへんな思いをしている人がここにもいるんだな、とぼんやり思っていたのです。 次の言葉が耳に入るまでは。

 「あー、負けたらこれで引退かー。」

 決勝だったんですね…。 発音もアクセントもたまたま同じ言葉でしたが、会話や、理解したと思っている事柄には、日常的にどれほど思い込みが入りこんでいるんだろうかと思いました。

 さて、気を取り直して、今日は、香川から弁理士で友人の(章)先生がいらっしゃったので、色々な打ち合わせを兼ねて、お茶をしておしゃべりをして楽しく過ごしました。 こんなにたくさんの花があるお店です。 周りには、他にそれほど花はないので、かなり目立ちます。



 花に囲まれた白い階段を下りると、背の高い樹がたくさん生えた庭があります。



 熱帯の密林、というほどではないかもしれませんが、どことなく異国のような雰囲気です。 お店の内装は、インドふう…かもしれませんけどイタリアのオペラの音楽が流れていたりオペラの看板が置かれていたりして、インド風とばかりも言えない…という不思議な印象です。

 テーブルにはしっぽが生えています。



 まさか。しましまのしっぽの持ち主は、テーブルではなくて、こちらの猫です。



 …見つけられますでしょうか。 こっそり、テーブルの脚に寄りかかるようにして隠れているようです。



 猫はお店の中を自由に歩き回っています。 気付くと足元にいたり、壁の隙間から顔を出したりしています。(亜)

2011年4月29日(金) 鯉のぼり
 みなさま、こんにちは。



 隣のおうちの屋根の上で、鯉が泳いでいます。



 夕陽が真っ赤でした。(亜)

2011年4月26日(火) ひまわり
 みなさま、こんにちは。

 小さいですけれど今朝の我が家の花壇です。花が咲いてにぎやかです。



 ばらはまだ咲きません。柔らかくて、赤い葉っぱが伸びつつあります。



 ここに、ひまわりを植えることはできるでしょうか。ひまわり、大きいものだと、数本だとしてもかなり広い場所がいるような気がします。 この花壇の隙間では足りないかもしれません。

 昨日の判例研究班の会合で、去年おうちで栽培したというひまわりの写真を持っていらっしゃる方がいたのです。 それがとても素晴らしいひまわりで、つまり、まんまるくて、花びらは立派な、疑いようのない黄色だし、 花びらよりも内側は含みのあるような暗い色で、真ん中の種ができる部分の径と花びらの長さとの比率も完璧です。 栽培した先生ご自身もたいへん自信のあるご様子で、丹誠込めて育てられたことがわかります。 それで、私もひまわりを咲かせてみたくなったのです。

 ひまわりは種も個性的ですし、双葉もかわいらしいと思います。 あとは、何がいいでしょうか…そうですね、フウセンカズラ! これも種におもしろい模様がついています。 ひまわりを植えて、フウセンカズラを壁に這わせたら、ちょっと笑いだしたくなるような楽しい夏になると思います。(亜)

2011年4月25日(月) 判例研究
 みなさま、こんにちは。

 関西特許研究会(KTK)の判例研究班に参加しました。 会合が始まる午後6時半頃になっても、まだこんなに明るいんです。 ずいぶん日が長くなりました。



 今日の会合では、弁護士・弁理士の鎌田邦彦(かまだ くにひこ)先生と弁護士・ニューヨーク州弁護士の山本和人(やまもと かずと)先生が最近の判例を解説されました。 2010年の判例のうち重要と思われるものを取り上げてご説明くださったのですが、それでもたくさんの数の判例に触れられました。 これまでに別の会合で話題になってずっと気になっていたものや私自身が今注目しているものもあり、参加者からの質問も全身耳にして聴きました。

 懇親会は、いつも通り打ち解けた雰囲気でしてけれども、不勉強な私には耳の痛いお言葉もあって、 私ももっと発表の機会をいただけるように勉強したいと思わされました。

 そうそう、今、小説を書いているんです!しかも5作、並行して書いています! とおっしゃる先生がいらっしゃって、えー!!!と皆で驚いたり。 日頃から文章を書き慣れている参加者ばかりですが、書くものが明細書や訴状と小説とでは、同じ文章として並べて比べることもできません。 次にお会いするときにはどこまで話が進んでいるだろうかと、とても楽しみになりました。 どうやら弁理士が主人公の小説ではないようです。

 小説だなんて、書けたらいいなあと思います。 いえ、詩でも、絵でも、写真でも、なんでもいいんですけれど、何かを創り出して、誰かに共感してもらえたり、 何かしら感動を生んだりすることができたら、どれほど勇気の出ることかと思います。(亜)

2011年4月23日(土) 道修町文書
 みなさま、こんにちは。

 赤岡特許事務所は、北浜駅のすぐ近くにあります。 北浜駅からひとつ南に下ったところは、道修町(どしょうまち)といって、江戸時代から薬で栄えてきた古い町です。 今でも製薬企業の本社や薬屋さんがたくさん並んでいます。 道修町には、薬に関わる仕事をする人たちが、どうか間違いなく正しく仕事できますように、とお祈りする少彦名神社(すくなひこなじんしゃ)があります。

 今日の午後は、その少彦名神社で開催された「道修町文書を読む会」に参加しました。 道修町文書は「どしょうまちもんじょ」と読みます。 「どしょうまちぶんしょ」ではなく、「もんじょ」というと、一気に時代がかって聞こえます。



 実際、この会で読むのは、古文書です。 といっても、古いものでも340年ほど前のものです。 すべて、少彦名神社に保管されてきた資料で、薬を扱う商人たちが幕府にお伺いを立てたり、 仲間内で約束を取りきめたり、通達をしたりしたような、実用的な文書ばかりです。

 講師は大阪市中央図書館で大阪市史編纂をなさっている野高先生。 第1回の今日は古文書の読み方、古文書を学ぶ心掛け、道修町の歴史について、ご説明されました。 古文書を読む、といっても、文字を読み取る、という「判読」と、意味を理解する、という「解読」があります、というところからお話を始められました。 外国語の学習などと比較しながら説明してくださったので、古文書初心者の私もいっそう興味を覚えました。

 参加者は20名ほど。私は薬の歴史に興味があって参加を決めたのですが、他の参加者は皆、薬の道修町の文書だから、 ではなく、古文書というもの一般に興味があって参加なさっているのでした。 歴史よりも科学の好きな私は、ついていけるかどうか、ちょっと心配になります…。 よそで野高先生の講義を既に聴いていらっしゃって、もっと聴きたいと考えて参加なさった方も目立ちます。 古文書を扱う出版社に勤めていたのに古文書が読めなくて、という方もいらっしゃいました。

 ところで、お気づきになりましたでしょうか。上の写真は、道修町文書の中でも、最も古いもので、明暦4年(西暦1658年)のものです。 ずいぶんときれいで、よい保管状態だと思いませんか。

 野高先生も、道修町文書はすべてこのように、たいへんよい状態に保存されていて、ここで古文書の研究をするのはたいへんやりやすいのです、とおっしゃいます。 いったいなぜ、こんなにきれいに、虫食いの穴ひとつなく、ネズミの寝床にされもせず、カビも生えずに保存されることができたのか、わかっていないようです。 薬関係者の文書ですからね、何か浸み込ませてあるんじゃないですかね、なんて言う方もいらっしゃいました。 また、海も川も近いのに水害にもあわず、都会なのに火事にもあわず、明治維新前後に様々な組織が大変革されたときにも資料が散逸せず、戦災も免れて、これだけの資料が残されているのは、全国でも比類ないということです。

 道修町文書の原本が保存、展示されている資料館は、少彦名神社の宮司さんがご案内くださいました。 上の写真の資料は、本物の薬と紛らわしい偽物が出回らないように注意を払う、偽物を見つけたらすぐに奉行所へ報告する、というようなことが書かれているものだそうです。 偽薬を売れば死罪であったそうです。

 道修町は、日本全国で製造された薬がすべて集まる場所でした。 すべての薬が道修町で検査されて、品質を判断され、値段を決められてから、再び全国へ流通したのです。 外国の薬は長崎から入ってきましたが、そのまま長崎で売ることはできず、長崎から一旦、道修町へ持って来られて、それから再び長崎へ持っていかれたのです。

 道修町ブランドは、明治になってからも信頼されていました。 政府が薬を検査して合格と認めたものには「官封」がされましたが、道修町で検査して合格と認められたものにされる「私封」のある薬は、 官封の薬と同じように信頼されていました。 その後、それぞれの製薬会社内で品質の検査技術が向上し、自家封印されるようになるまで、道修町から流通する薬には信用が化体していたのです。

 現代の商標権侵害のように、道修町ブランドを模倣したり、ただ乗りしたりする薬屋もあったのではないかとひそかに考えています。 いつか調べてみたいと思います。いつか、道修町文書を自由自在に判読し、解読できるようになったら。



 こちらは、虎頭殺鬼雄黄圓(ことうきさっきうおうえん)という薬です。 文永5年(西暦1822年)にコレラが流行ったとき施薬された丸薬です。 どれだけ効果のあるものだったのかわからないということですが、なんと2粒しか残っていないので、もはや成分を分析することもできないそうです! 1粒はこの少彦名神社にあるもの、もう1粒は、エーザイ株式会社の「くすりの博物館」に贈られたそうです。

 大阪は商人の町と言われますが、道修町の薬商人たちは、商売だけでなく、勉強もよくした、と宮司さんはお話しされました。 道修町ブランドを背負う自負があったのです。 子弟にも薬のことを学ばせるため、薬商人たちが自ら学校を作り、それが今の大阪大学薬学部につながっているというお話もありました。

 すぐ近くには、後に大阪大学理学部、医学部につながる緒方洪庵の適塾もありました。 こちらには、全国から志ある者が集まって、毎日毎夜研究し、議論をし、勉強していたことでしょう。 江戸時代の大阪というのは、一体、今よりもずっと活気あふれる、勢いのある町だったのかもしれません。(亜)

2011年4月20日(水) 線
 みなさま、こんにちは。

 お客様との打ち合わせのため、電車に乗って出掛けました。 ずいぶんたくさんの線があるところでした。



 線といっても、神戸線とか京都線とか、電車の路線ではありません。 電線です。 塔もたくさん立っています。 近くから、遠くまで。右にも、左にも。 いち、に、さん、…とにかくたくさんあります。



 こんなにたくさんの電線を一度に、どこか他の場所で見たことがあるでしょうか。 曇っていて薄暗いので、はっきりとは見えないかもしれませんが、空から何かいいものが落ちてきたら、確実に捕まえられそうな密度です。 落ちてきたのがいいものでなくても、捕まえられてしまいそうですけど…。 一生分以上の電線を見たんじゃないかと思います。

 塔を近くで見ると、背が高くて驚きます。



 たくさんの塔と電線を見ながら歩いた道には桜も咲いていました。



 花びらのふちが、ちょっとぎざぎざになっていて、うつむいていて、なんだかおしゃれな桜です。

 道端の溝にも、おしゃれな草。 茎の同じ高さのところから、八枚も葉っぱが出ています! しかも、ほとんど45°ずつ間隔を空けて、背筋をぴん!と伸ばして。



 こちらも、おしゃれな。



 椅子です。

 帰りの電車で、窓の外に大きな板チョコレートを見ました! お菓子会社の看板なのだそうですけれど、マンションくらいの大きさの看板で、それが板チョコレートの形なんですよ。 とても目立ちます。

 事務所からの帰り道、東洋陶磁美術館の横です。



 黄色い光と白い光です。照らされているのは、どちらも緑の葉をつけた樹なんですよ。 光がなくては色が見えませんが、光があっても、目に映るものの本当の色は、本当は見えないのです。(亜)

2011年4月17日(日) 見えない光
 みなさま、こんにちは。

 大阪市立科学館へ行ってきました。昨日に続いて、よい天気です。



 今日は実験ショーを見学しにきました。 こちらは、実験で使われた、バナナ。



 皮をむく手間を惜しんで皮のままチョコレートに漬けたわけではありませんし、半分だけ色を塗ったわけでもありませんし、黄色いバナナと茶色いバナナをつぎあわせたわけでもありません。 バナナの半分をアルミホイルで包んで、ひなたに置いておくと、アルミホイルからはみ出している半分だけが茶色くなるのです。 バナナも日焼けするんですね!

 日焼けは紫外線によるものだというのは、よく知られていることだと思います。 紫外線が当たらないように、アルミホイルでくるんでしまえば、日焼けしなくて済むわけです。

 でも、人をアルミホイルでくるむわけにはいきません。 日焼けしたくない人は、帽子をかぶったり、日傘をさしたり、日焼け止めのクリームなどを塗るのが一般的ではないかと思います。

 今日は、日焼け止め用の乳液と、日焼け止め用ではない乳液とではどのくらい効果が違うのか、一目瞭然の実験なども見せていただきました。 また、見えない光には、紫外線の他にもたくさんの種類(波長)がありますが、もうひとつ赤外線を取り上げられて、 赤外線が「見える」実験も演示されました。 大がかりな装置や特別な薬品を使ったりせずにできる実験を、身近にあるものを使って見せてくださったので、きっとお客さんも、 おうちでやってみたくなったに違いないと思います。



 中之島にもかわいらしい花が咲いていました。 桜は散り、次の花が咲いて、季節が勢いをつけて動いているような気がします。(亜)

2011年4月16日(土) 図書館
 みなさま、こんにちは。

 よい天気です! 外で過ごしたい日和です。 しかし今日はどうしても、行かなくてはならないところがあります。



 淀屋橋駅からとことこ歩きます。大阪市庁舎と川の間の道も、緑でいっぱいです。 すぐに目的の建物が見えてきます。



 大阪府立中之島図書館です。



 堂々とした建物です。 正面からは見えませんが、まるくて高いドームがあって、中からドームの一番上を見上げると、それはそれは美しいのです。 古くて、廊下は暗くて、全体的に静かなのですが、大勢の人が本を読んだり調べ物をしたり自習をしたりしていて、明るい雰囲気の図書館です。

 再来月、判例研究をして発表することにしているので、その準備に必要な資料を取りにここへ来たのです。 大阪府立中央図書館も大きくて、なんでもそろっていそうですが、今回の発表の準備では、この中之島図書館にしかない、古い判例も必要なのです。 開架には置かれていない資料なので、司書さんに書庫から出してもらいました。 資料の有無はコンピュータで調べるのかと思っていたら、手書きのカードをめくって調べていらっしゃいました! 色も変わってしまっているカードでした。いつから使われているのでしょう。

 帰り道、川沿いを散歩気分で歩きます。



 緑に赤でまぶしいような花です。



 日本銀行も見えます。



 川には白いものがたくさん浮かんでいます。ゴミではありません!桜の花びらです。 桜はどうしてこんなに、あっという間に散ってしまうのでしょうか。(亜)

2011年4月15日(金) 産業上利用可能性
 みなさま、こんにちは。

 桜の道です!



 お客様に誘われて、介護関連製品の展示会「バリアフリー 2011」を訪れ、見どころを案内していただきました。 手すり、ベッド、入浴を楽にするための浴槽手すりやマットなどの入浴介護用品、排泄介護用品、などなどが、広い会場いっぱいに展示されていました。



 たためる椅子では、片手でも楽にたためるように工夫されていたり、 トイレの手すりや便座の形状にもちょっとした工夫がされていたり、 説明していただかなくては気付かないようなところにもたくさんの工夫がされているのを改めて感じました。 実際の操作のしやすさやしにくさ、重さ、大きさ、手触り、音、目で見て手で動かしたときに受ける印象などは、 特許文献で読んでいるだけでは想像の及ばないものだと思いました。

 会場はインテックス大阪。 ニュートラムの中ふ頭駅で降りると、道沿いにずーっと向こうまで、桜が並んでいました。 満開を過ぎて、風が吹くとひらひら、花びらが散ります。 ああそれから、海も見えます!大きな船も。 桜の淡いピンクだけでなく、道沿いにはたくさんの色彩が見られました。



 たぶんこれは大阪府庁。



 展示会を午後いっぱい案内してもらって、夜は関西特許研究会(KTK)の研究班の会合に参加しました。

 今日の発表者は(中)先生。化学、バイオ発明の特許要件について、特に発明の完成、未完成と、産業上利用可能性を中心にご説明がありました。 参加者からは積極的に意見や質問がだされて、活発に議論されました。 (中)先生は、この研究班で使用しているテキストに基づいて説明するだけでなく、審査基準、判例、また、ヨーロッパ、米国の関連条文もご紹介されたり、 雑誌から関連する記事をご紹介してくださったりしました。

 産業上利用可能性については、審査基準の事例や『パテント』誌の記事をご紹介されて、 この話題については特に参加者からずいぶんたくさんの質問や意見が出されていました。 機械の発明では産業上利用可能性が問われることは比較的少ないと思いますが、 どのような機能があるのかわかりにくい化学物質や遺伝子の発明では、 新しい物を作ったとしても、どのような機能があるのか明らかになっていなければ、それは単に新しい物であるというだけに過ぎないと判断されて、 産業上利用可能性がないと判断されることがあります。 また、化学物質の発明よりも、遺伝子の発明の方が産業上利用可能性のハードルが高いように感じました。 新しい化学物質などの機能を、どうすれば充分に証明したと言えるのか、 どの程度まで実施例が必要なのか、 どのような実施例が必要なのか、といったことについて、参加者から考えが述べられました。

 この研究班では参加者が交代で発表していて、発表者はそれぞれ個性的な会にするのでいつもわくわく期待しながら参加しています。 今日の発表も、内容も、発表の進め方も、レジュメも、(中)先生らしく工夫されていて、とても勉強になりました。 次回も楽しみです。(亜)

2011年4月13日(水) 夕方
 みなさま、こんにちは。

 夕方の中央公会堂です。



 帰る時刻に夕焼けが見られるようになりました。ずいぶん日が長くなりました。

 だからお散歩しながら帰ることにしました。 北浜から、中央公会堂を通って、大阪市役所を通って、梅田まで歩く、というのはよくしているので、 今日は別の道を通って帰ります。 中央公会堂を横目に見ながら、そのまま、北へまっすぐ。まっすぐ、まっすぐ、まっすぐ。 こんなものが見えてきました。



 大阪天満宮の鳥居です。



 鳥居の向かい側あたりには、桜の咲いているお寺もありました。もう少し早い時刻なら、もっと綺麗な色に見えたことでしょう。

 そのまま、まっすぐまっすぐ、ずーっと歩いて、歩いて、歩いて、…45分間、歩いて、地下鉄谷町線の天神橋筋六丁目の駅に着きました。 いつも通勤で乗り換えに使っている駅です。 急いでいる日は難しそうですが、早起きすれば、朝もこの駅から歩いて通勤できるかもしれません。朝なら、何が見られるでしょうか。(亜)

2011年4月12日(火) 葉っぱ
 みなさま、こんにちは。

 今朝、北浜の駅から歩いていたら、こんなものを見つけました。



 黒いお屋敷は、旧小西家住居です。 今朝見つけたのは、黒い壁の手前でひらひらしている、小さな、小さな、黄緑の葉っぱです。

 まだ赤ちゃんの葉っぱです!本当に小さくて、私の手のひらに何枚入ることか。 近寄って見ると、そんなに小さいのにちゃんと葉っぱの形になっていて、驚きます。

 お昼休みには、赤岡特許事務所の南側の道沿いに、こんなものも。



 白い花が、てんてん、と咲いています。



 これから毎日、花が咲いたり、葉っぱが大きくなったり、木が伸びたりするのです。(亜)

2011年4月10日(日) 日曜日
 みなさま、こんにちは。

 日曜日です。 朝からとてもよいお天気です。 自宅の裏の桜にも、いっそう花がついたようです。



 枝の、こんなに先の方まで、花が。



 桜は離れて見ても美しいものですが、近くに寄ってもかわいらしいですよね。



 今日はただの日曜日ではありません。選挙の日です。 近くの小学校まで投票に行く途中、たくさんの花が咲いているのを見つけました。 中でもおもしろかったのは、こちらの花。



 短冊を束ねたような花です。細い花びらがひらひらしています!元気の出そうな色ですし、風でひらひら、ひらひらひらひら、と花びらが揺れて、見ているだけで楽しくなります。

 投票所の小学校には、カメがいました。 ついこの間まで寒かったのに、今日はカメが涼しそうでうらやましくなるような陽気です。



 小学校ですから、桜があります。 …日本中の小学校に桜があるのかどうか、確かめたことはありませんが、あるといいなと思います。



 立派に咲いています。満開です。(亜)

2011年4月7日(木) 桜
 みなさま、こんにちは。

 今朝、自宅の裏に、桜が咲いているのに気付きました。



 晴れていたら、もっと色が綺麗だろうと思います。 今週は天気がよくならないようなので、すぐに散ってしまうのではないかと心配です。

 桜と言えば、先週、フィンランドの首都ヘルシンキから北極圏のキッティラまで飛ぶ飛行機の機内誌で、桜の記事を見ました。

 目覚める春、という題のその記事は、日本の桜を取り上げていました。日本では、国を挙げて桜を愛でる。 桜は一週間ほどしか咲かず、土地の雨や気候によって咲く時期が異なる。 そこで、都市ごとに桜の開花時期が予想され、人々は桜を見逃すまいとマスメディアの報道をしっかりチェックする。 そしてついに桜が咲くと、人々は「花見」をする。 文字通り訳せば、「花を見る」行事で、友人や家族と桜の下に座って、おしゃべりをしながら、花を愛でるものである。 これ以上にすばらしい春の祝い方があるだろうか。というような内容の記事でした。

 フィンランドでお世話になった方々には、桜の絵葉書をお送りすることにしました。 お礼など書いていると、もう次に会える機会が楽しみになってきます。(亜) 

2011年4月5日(火) 落としもの
 みなさま、こんにちは。

 北極圏で拾ってきました。トナカイの落としもの。



 …というお菓子です。 本物のトナカイの落し物を拾って持って帰ったわけではありません。

 レーズン味のグミを、サルミアッキとお砂糖でコーティングしたようなものだと思います。 サルミアッキ! 何度かご紹介していますが、塩化アンモニウムのことです。 独特のにおいと味です。

 事務所で皆に試食してもらいながら、フィンランドの土産話も聞いてもらいました。

 そうそう、まだお話ししていませんでしたが、こんなこともありました。 今回のAIPPIシンポジウムの後半に行われた、参加者のほぼ全員が集まった食事会で、まずオーガナイザーがスピーチをしました。

 「今回のシンポジウムでは、どの講演でも、とても活発に意見が出されたと思います。 普段私たちは、こういう場では、もっと内気ですよね。面目を失うのは怖いですから。 でも今回は、どの講演でも、それぞれの発表者が自分の視点からお話をされて、そして参加者も積極的に意見を出した。 本当に有意義な会になったと思います。

 それに、参加者の皆さんはいつも笑顔でいてくださいましたね。 昨日の夕食では、食事が始まる前にグラスが落ちて割れたし、一部の方に座席を替わっていただかなくてはならないというアクシデントがありましたよね。 でも、誰も何も不平をおっしゃらなかった。 それどころか、ただにっこり笑って、本当に、にこやかに対応してくださいました。 とても友好的な雰囲気が続いています。 これは、大勢の人が集まるこのような会では、決して当たり前のことではないと思うのです。 皆さんに心から感謝申し上げます。」

 それから、講演者のひとりでライデン大学から来られた先生もスピーチされました。

 「このシンポジウムの講演を引き受けたのは、開催地がよかったからなんです。」

 皆、大笑いでした。開催地のレヴィは、フィンランド国内で最も人気のあるスキーリゾートですし、オーロラを見にくる人もたくさんいる土地なのです。

 「それに、友人に尋ねたんです。 AIPPIのシンポジウムっていうのは、どんな雰囲気なんだい?って。 そしたら友人が、あまり学術的ではないな、って言ったものだから、それで引き受けることにしたんですよ、実は。 でも、どの講演も、非常に学術的になりましたね。 参加者の皆さんにもお礼を申し上げます。」

 本当に、よい雰囲気のシンポジウムでした。 オーガナイザーの方々の一年以上前からの周到な準備のおかげでもあります。 また、講演の最中も、休憩時間も、食事の間も、ちょっとそのへんですれ違ったりするときにも、皆がお互いに、よい雰囲気を維持するように心掛けていたのだと思います。 時間通りに進まないことや、ちょっとしたアクシデントもありましたが、いつも笑って「大丈夫!問題ないよ!」と言い合って切り抜けるのです。

 このようにうまくいった秘訣は、どこにあるのでしょう。 私も何か大きな会を企画する立場になったら、このように進められるようにしたいと思います。(亜)

2011年4月4日(月) 帰国
 みなさま、こんにちは。

 大阪に戻ってきました。



 関西空港の国際線ターミナルを出たところです。 遠くに小さく、フィンランド航空の飛行機のしっぽが見えます。

 ヘルシンキから大阪まで、あっという間でした。 この一週間も、あっという間だったような気もしますが、思い返せば、あっという間には収まらない、いろいろなことがありました。 今回の経験を明日からの実務や研究に生かしたいと思います。

 また次にフィンランドを訪問するのもますます楽しみです。(亜)

2011年4月3日(日) 芽
 みなさま、こんにちは。

 いよいよヘルシンキを発つ日です。 夕方の飛行機なので、昼下がりまで散歩します。

 今朝のヘルシンキは、雨。雨です!雪ではありません。 空気が十分に湿っています。 日本の梅雨時に、今日はなんだかずいぶん寒いな、と感じるときのような空気でした。

 ヘルシンキ中央駅とホテルの間の道を掃除している人がいます。 ぶおおー!と、すごい勢いの風を地面に吹き付けて、道に落ちている砂利をすみっこに集めています。



 ヘルシンキの道路には、細かい砂利がたくさん、ものすごくたくさん、ばらまかれています。 冬の間、雪が降ると道がつるつるして危険なので、多少なりとも滑りにくくするためです。 冬になると砂利を撒いて、春になったらまた砂利をどこかへ持っていく、と聞いていました。 石畳の間に細かい砂利が入り込んでいるので、ほうきなんかで片づけるならたいへんだなあ、と思っていたのですが、なるほど、空気で吹き飛ばすようにして片づけるのですね。 ヘルシンキ中の道という道に砂利がばらまかれているので、全部片づけるのがたいへんそうなことには変わりありませんけど…。

 散歩の途中で見つけました。高いところに壁画がついています。



 下の階は普通のガラス張りになっていて、お店のショーウィンドウです。 元々は何の建物だったのでしょうか。

 今日のお散歩では、まず、ヘルシンキ大聖堂に向かいます。 エストニアやストックホルムに行く大きな船が止まっていた、あのバルト海の港の近くです。 中央駅から、歩いて10分もかかりません。



 白くて大きな教会です。 ずっとずっと昔、他に建物が少なかったときには、バルト海からこの大聖堂がはっきり見えたことでしょう。 外国から船でヘルシンキを訪れる人や、海の向こうからヘルシンキに戻ってきた人たちは、 青いバルト海に浮かぶような、真っ白なこの大聖堂を見て、どう思ったことでしょう。 ヘルシンキはバルト海の乙女と呼ばれている街ですが、それがなんとなくわかるような気がします。

 以前に大聖堂の中に入ったこともありますが、広くて、天井が高くて、装飾がきらきらしていて、とてもきれいです。 パイプオルガンもあります。 今日は中には入らずに、次を目指します。 まだ行ったことがなくて、行ってみたい場所があるのです。

 これは、ヘルシンキ大学。 大聖堂の隣にあります。 ヘルシンキ大学の建物はこれだけではなくて、他にもいくつか、このあたりに散らばっています。



 大聖堂とヘルシンキ大学の間を北に進みます。 途中で、名前はわかりませんが小さな教会の鐘が木々の向こうに見えました。



 これは、植物園です。



 きっと、いろんな植物が生えているんだと思いますけど…。

 しばらく北に進むと、橋が見えてきます。 今日の目的地です!100歳の橋です。 いえ、この橋自体を見たかったのではなくて、この橋からの景色を見たかったのです。



 トーロ湾です。すっかり凍っています。 夏にはきっと、まったく別の、美しい景色が見られるのに違いないと思います。



 トーロのつづりは、Tooloで、すべての「o」の上に点々が二つずつ、つきます。 例えばドイツ語のウムラオトやフランス語のトレマのように、 母音の上に点々がつく言葉は他にいくらでもあると思いますが、 フィンランドではやたらとたくさん点々つきの言葉をみかけます。 つづりの規則上、原則として点々のある「a」や「o」と点々のない「a」や「o」を一つの単語に書かない、ということになっているので、 トーロ湾のように一つの単語に三つある「o」のすべてに点々がつくことになったりします。

 さて、中央駅に戻ります。 途中で工事中の建物を見つけました。



 地下鉄のカイサニエミという駅の建物です。 まるい屋根は、こんな風にして作るのですね!

 中央駅の東側の広場には、黄色い水仙がたくさん咲いています。



 道路の砂利もきれいにされ始めたし、花も咲いて。春なんですね。 そうそう、中央駅の中もご案内しておきましょう。



 まるい入り口をくぐります。器を抱えているひとたちは、ヘルシンキの街を守っているのだと聞いています。 駅舎の中に入ると、まず目につくのは、こちら。



 お寿司を買うことができます! いろんな種類がありますよ。 握り寿司と、巻き寿司もあります。



 列車の到着や出発を知らせる大きな表示板があるのは、日本の駅と同じです。 上の写真の中央の扉の向こうに列車が並んでいます。



 プラットホームは1から11まであります。 北極圏や、ロシアへ行く列車もあります。 改札はなくて、自分で切符を買って、そのまま乗りこみます。 または、切符を買わずに乗って、車内で買うこともできます。 切符を買える車両と買えない車両がはっきり分かれているので、 切符を買わずに乗るなら、切符を買える車両に乗らなくてはいけません。 切符を買える車両なら、切符を持たずに乗っていても、検札にきた車掌さんから切符を買えば済むのですが、 切符を買えない車両に切符を持たずに乗っていると、罰金を取られてしまいます!

 さて、中央駅の西側へお散歩してみます。 駅のすぐ西側には郵便局があります。 残念ながら今回は入れませんでしたが、郵便局は広くて、たくさんの種類のきれいな絵はがきや、切手や、文房具を置いています。 小包用の箱もかわいらしいんですよ。フィンランドのブランドのマリメッコのデザインのものもあるんです。

 郵便局のさらに西側には、マンネヘイムさん。



 その向こうには、国会議事堂。



 国会議事堂の北側には、国立博物館。 この博物館には、まだ入ったことがありません。 次にヘルシンキを訪れたときには、ぜひ入ってみたいと思っています。



 国立博物館のお向かいには、たくさんの白いポール。 色とりどりの旗が風でひらひらしています。



 この白いポール、でたらめに建てられているわけではありません。 実際に見ていただかなくては何とも説明できませんが…歩きながら見ると、並び方に規則があるのがわかります。 この白いポールは、フィンランディアホールの印です。 フィンランディアホールは、フィンランドを代表する建築家、アルヴァ・アールトが設計したものです。 アールトが設計した美しい図書館が北極圏のロヴァニエミにありますが、 その図書館にも同じように白いポールが立てられています。



 コンサートホールと会議場があります。



 フィンランディアホールの隣には、公園があります。 公園の向こう側には、トーロ湾が見えます。 今は雪の積もった公園の向こうに、凍って白くなったトーロ湾が見えるだけですが、 夏には絶対、色鮮やかで美しい景色が見られると思います。 夏のヘルシンキを訪れたことはないので、次は夏に来たいと思います!



 あ!先ほどの国立博物館の壁際に、見つけました。



 何かの芽が出ています。小さいですけど、ちゃんと緑色をしています。 チューリップか何かでしょうか。 何色の花が咲くのでしょうか。 植物の芽が土から出てくると、春を実感します。 きっとこれから、毎日どこかで、いろんな芽が、たくさんの芽が、にょきにょきと出てくるのだと思うと楽しくなります。

 国立博物館の熊。 熊はフィンランドにもたくさんいます。 私はまだ出会ったことはありませんが、森も湖も川もたくさんありますし、寒いので、 北極圏なら白くまがそこかしこにいそうな気がします。



 これは、ただの岩壁ではありません。 テンペリアウキオ教会です。 そうです、教会なのです。 見つからないように、岩をくりぬいて作った教会です。 内部の天井は、銅のワイヤーをくるくる巻いて作られています。 コンサートが開かれたりします。 昨年来た時、コンサートを聞きましたが、とてもきれいでした。 とても残念なのですが、なんと工事中で、今日は入れませんでした。



 ハンケンスクールです。シンポジウムの最初に紹介をしたのはこの学校の先生です。



 さて、ヘルシンキで最後の食事は、ストックマンの8階のファッツェルカフェでいただきました。 一昨年できたばかりの新しいカフェです。 日曜日だからか、子供たちもたくさんいて、とてもにぎやかでした。

 さあ、いよいよ空港に向かいます。 ヘルシンキともまたしばらくお別れです。



 この飛行機に乗って、9時間ちょっとで関西空港に着きます。 行きよりも1時間以上、飛行時間が短いのです。



 空港で、フィンランドならではのおみやげを見つけました。 サルミアッキが入ったウォッカです! サルミアッキを気に入っている人が赤岡特許事務所にいるので、ひとつ持って帰ります。

 それでは、また大阪で!(亜)

2011年4月2日(土) ペンキ塗りたて
 みなさま、こんにちは。

 シンポジウムの講演の3日目です。

 今朝の1つ目の講演は、Joulupukki TV, Santatelevision.comのCEO Tommi Lappalainenによる"How to protect Santa Claus ?" 。 Joulupukkiはフィンランド語でサンタクロースのことです。 サンタクロースの歴史から、ラップランドのビジネス上の課題などについてもお話されました。 「icehotel」という商標は、宿泊施設の提供について、この講演者とは別の会社によって登録されています。 ただし、図形つきで登録されています。 しかしラップランドの小さなホテルや企業は、アイスホテルを建てても「icehotel」という名称を使ってはいけないんじゃないかと考えてしまうことがある、 私たちはもっと普及教育に力をいれなくてはいけないのではないか、という意見も出されました。 また、たとえば「Joulupukki」というのはフィンランド語でサンタクロースのことですが、仮にこの言葉を商標として登録できたとして、 英語の「Santa Clause」やその他の外国語は、どこまで類似の範囲に入るだろうか、というようなお話もされました。

 本日2つ目、そしてシンポジウム全体の最後の講演は、Lappset Group OYのBusiness Line Director, Hannu Ylinenpaaによる"IP Success Stories in Lapland - Case Lappset" 。 この講演者の会社もラップランドにあります。 子供たちの遊具を製造販売しています。 いえ、子供たちだけでなく、若い大人、より年齢の高い大人のための、外で遊んだり、ゆっくりくつろいだりするための遊具を作ってもいます。 人々を家の中から外の遊び場に引っぱりだしたいと考えているということで、 モバイルゲームを外で、大勢で楽しめるように工夫した遊具などもありました。 日本や中国、韓国などアジアを含め世界中で事業を展開しているようですが、知的財産権を取っているのはヨーロッパ内だけだということです。

 シンポジウムのすべての講演が終了し、挨拶があって、ついに閉会です。 参加者どうしで昼食をとって、この後はスキーを楽しんだりする人もいるようです。 私は少し散歩してから、午後の飛行機でヘルシンキに戻ります。



 雪が降っていて、風が強くて、寒いです。 でも大勢の人がスキーをしています。

 荷物をまとめて、ホテルのロビーでバスを待っていたら、シンポジウムの参加者たちが次々にスキーなどに出かけて行くのが見えます。 皆、日本まで気をつけて帰ってね!また会いましょう!日本に行ってみたくなったよ!と声をかけてくれます。



 キッティラから1時間と少しでヘルシンキに着きます。



 スウェーデン側の窓際の席にしたのですが、曇っていて、窓の外は最初から最後まで真っ白でした。 あっという間にヘルシンキの空港に着きました。飛行機の窓からアエロフロートの飛行機が見えました。



 明日はもう帰国します。 名残惜しく、ヘルシンキの街を散歩します。



 港に続く大通りです。 先日よりも少し暖かいからか、人通りが多いような気がします。



 ホテルの廊下で。「ペンキ塗りたて!」の貼り紙です。



 扉の影にひっそり貼ってあるので、思わず近付いて触りそうになってしまいました。(亜)

2011年4月1日(金) 極光
 みなさま、こんにちは。

 シンポジウムの講演の2日目です。 朝、起きたら、吹雪でした。



 昨日は遠くまで見えていたのに、今は真っ白です。



 シンポジウム2日目の最初の講演は、Hanken School of EconomicsのProfessor Marcus Norrgardによる"Recent developments in industrial property law"。 EPCでは1つの特許権でヨーロッパをカバーすることができますが、なぜ1つの特許でカバーする必要があるのかということからお話を始められました。 humen embryoを商業的または工業的に使用するための発明についての話題では、参加者からかなりたくさんの意見や質問が出されて、白熱した議論になりました。 また、インターネットを使ったファイル交換ソフトと著作権との関係についても触れられました。

 2日目の2つ目の講演は、Zodiak Entertainment DistributionのMitzi Berberi Head of Legal and Business Affairsによる"Protection of TV formats - where's the beef ?"。 TV Formatの定義はまだはっきりしていませんが、ここではTVプログラムの中心的なアイデア、例えば、歌番組は歌番組でも色々あると思いますが、それぞれの番組を特徴づけている構成やキャラクターのことを表しています。 このようなアイデアは、著作権で保護することが、できる国とできない国があるという説明がされました。 国によっては、番組の特徴を要素に分けて、似ている要素の数と全体的な印象とを合わせて著作権侵害を判断される場合もあるというお話でした。 一方、著作権ではなく、不正競争防止法で守ることができる国もあるということでした。 私自身はTVにあまり関心がないのですが、この講演はとても興味深く聴き入ってしまいました。

 2日目の3つ目の講演は、Google Inc.のCouncel Johanna Sisitekによる"Internet - a true land of confusion and how to deal with it : case Google Trademark"。 これも興味深い講演で、大勢の参加者から活発に意見が出されました。 ここでも、Webサイトの見やすい構成などアイデア自体は著作権では保護されないことが繰り返されました。 また、不正競争防止法では、消費者の利益を守るため、トレードドレスが保護され得ることも説明されました。 例えば、Webページのデザインについて、他に選択可能なデザインがある場合には、 そのデザインは機能的ではないと考えられることなどが説明されました。

 今日は午前中の3時間で講演は終了です。 少し晴れてきました。



 太陽の光も少し見えてきました。



 今日は夕方からアクティビティがあるのですが、その前に、ヘルシンキの法律事務所の方々が昼食に招待してくださいました。 この法律事務所では毎年、スキー休暇(フィンランドにはスキー休暇があるのです)を所員で一緒に過ごすことにしているのだそうです。 そのためにコテージを近くに借りているので、今日の昼食はそこへ来て一緒にとらないかと誘ってくださったのです。 もちろん!行きます!

 コテージはあたたかくて、広くて、明るくて、お料理もおいしくて、おしゃべりもおもしろくて、ずいぶん楽しく過ごしました。 招待してくださった法律事務所の方が5人、招待された参加者が私を含めて6人、11人でにぎやかな昼食でした。 お料理は、その場でプロが作ってくださったコースでした。 最初のスープから、「これはどうやって作ったの?」「ええっクリームを使わずにこんなに滑らかになるものなの?」などと、皆興味津津で、シェフを質問攻めにしていました。

 フィンランドがロンドンアグリーメントに入るか、などという特許に関連する話題もありましたが、 まったく関係のない話題もたくさんありました。 たとえば、日本語とフィンランド語には、共通している言葉があります。 それは、「酔っ払い」です。 日本語で普通に「酔っ払い」と発音すると、フィンランドの人にも、「酔っ払い」の意味に聞こえる言葉になるのです。 フィンランドに人に「酔っ払い」の意味の言葉を発音してもらうと、完璧な日本語の「酔っ払い」に聞こえます。 そんなことを話して大笑いしたりしました。

 コテージには、ちいさなつららが。 つららがある!とはしゃいでいたら、 ラトビアの参加者が「こんなに小さなつららなのに!私の国のつららを見せてあげたいよ!あなたの背丈より大きいよ。」などと言うのです。



 コテージの周りは松と白樺でした。



 午後、法律事務所の方々はスキーに行きます。 私は、今回、フィンランドでまだ一度も試していないことをやってみようと思います。 サウナです! 宿泊しているホテルの最上階にサウナがあります。 サウナからの眺めです。



 日本の露天風呂と同じです。 男女別のサウナと、共通の場所があります。 共通の場所と、上の写真の素晴らしい眺めが見える開けた場所では、水着を着用しなくてはいけません。

 午後のアクティビティでは、フィンランドのラップランドの原住民、サーメ人の伝統的なお祈りを見せてもらいました。



 スオプンキといって、縄でトナカイを捕まえる練習をさせてもらったり。



 トナカイのそりにも乗せてもらいました。 トナカイは、繊細な動物だと思います。 大きな声を立てる人がいると暴れてしまうのです。 私が見ている間だけでも、3人のそりが横転していました。 雪がふかふかで、誰にも怪我はありませんでしたが、びっくりしました。



 スノーモービルも体験できます。私は怖くて乗れませんでしたが…。



 犬ぞりもあります。すごいスピードです。



 それから、ルミリンナ、雪の城です。 雪でできたお城の壁に、たくさんの模様がつけられています。



 フィンランドの人はブタが好きなのでしょうか。 クッキーの型にもブタさんを使いますし…。



 氷の女王が横たわっています。 川の透明な氷を切り取ってきて、彫刻したのだそうです。



 ぞろぞろと奥に進むと…



 あ、トナカイ。



 結婚式を挙げる場所まであります。



 新婚旅行用のホテルの部屋まであるんですよ。 参加者たちは「美しいけど…でも…眠るのは難しそうだね」「いやいや、朝、起きるのはもっと難しいと思うよ」などと話していました。

 夕食は、このお城と彫刻のほとんどを作ったアーティストによるお料理です。



 明日の朝の講演者と同じテーブルになりました。 この講演者のオフィスはサンタクロース村の中にあります。 シンポジウムの会場よりも南で、ほとんど北極圏の境界線上です。 オーロラがよく見えるそうです。 私はオーロラを見たことがありません。

 そんな話をしていたら、食事の途中で、席を立ったこの講演者があわてて戻ってきて、 「ちょっとちょっと!外に来て!」というのです。

 「オーロラって、こんな風に見えるんだよ!これはオーロラじゃなくて雲が光ってるだけだけどね… いや、オーロラかな…こんな風に動くのは…オーロラかもしれない…ちょっと待ってて!訊いてみる!!」

 暗い空に、帯のような白い光がゆらゆらと揺れています。 なるほど、これがオーロラだと言われたら、そうだと納得してしまいます。

 「ほら、これ!オーロラじゃない?」今日のアクティビティのガイドに尋ねる講演者。 ガイドさんは「あー…いや…うーん…これは、違うね。」残念! 「オーロラは、確かにこんな風に見える。でも今日は星が見えていないでしょう。 曇っている証拠だよ。 あっちは街の方向だから、光が雲に反射しているんだね。」

 なるほど、光の少ないところでは、曇っていると空が真っ暗になるのですね。 日本の町中では、曇っている夜は、却って明るいくらいです。

 「本当のオーロラは、最初はこんなふうに見えるけど、じきに急激に明るくなる。 それから、天頂まで一気に上がったり、上下に激しく動いたりする。」 「普通は10分から数十分くらい続くけど、数時間続くこともある。私は見慣れているけど、そんなときはつい、車を止めてオーロラに見入ってしまうんだ。」 ガイドさんと講演者は口々に言います。

 オーロラ、一度は見てみたいものです。(亜) 




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